コロナの影響で半年延期していた福崎町の町制65周年記念式典が11日、同町福田のエルデホールで開かれた。町内の各種団体代表や中播磨の行政関係者らを含む約150人が参加した。
同町は1956年に旧福崎町と田原村、八千種村が合併して誕生、70年代初めの播但連絡道と中国道開通に合わせて工業団地が造成されると雇用が生まれ、人とモノの流れが一気に進んで発展を遂げた。また、民俗学の父と称される柳田國男と船舶工学者で日本学術振興会理事長を務めた吉識雅夫の2人の文化勲章受章者を輩出し、2人にちなむ教育行政にも注力。近年は町内各所に配置したリアルな妖怪模型で観光客増に成功し、今春には県指定重文の大庄屋三木家住宅を活用したホテルがオープンするなど注目を集めている。
式典では映像で町の歩みを振り返った後、今年の全国大会で2位入賞の福崎西中学合唱部が町歌を斉唱。式辞では、福崎町誕生の前年生まれという尾﨑吉晴町長が「人も町も変わらない部分があれば大きく変わった部分があり、感慨深い。過去と現在を大切に、新しい要素も取り込み、活力あふれ風格のある住みよい町を目指し、邁進していく」などと決意新たに今後の発展を誓った。
福崎町制65周年式典で功労・善行表彰