【赤穂市】内蔵助は内藤剛志さん─12月14日の赤穂義士祭

文化・歴史

 主君の無念を晴らすため1年9カ月もの歳月を費やし、遂に本懐を遂げた忠臣たちを称えて、今年も討ち入りした日と同じ12月14日に「赤穂義士祭」が開催される。

 義士祭の主役、大石内蔵助を演じるのは俳優の内藤剛志さん。祭り最大の呼び物となっている義士行列で、陣太鼓を打ち鳴らしながら意気揚々と先頭を進む。
 内藤さんは大阪市出身の69歳。1980年、大森一樹監督の映画「ヒポクラテスたち」でデビュー後は数々のテレビドラマや映画のほか、バラエティ番組にも出演するなどタレントとしても幅広く活躍を続けている。2012年にテレビ東京で放送された「忠臣蔵~その義その愛」で吉良方の上杉家江戸家老、色部又四郎役を演じるなど、忠臣蔵の物語とも縁がある。
 出演が決まった内藤さんは、「義士たちが示した忠誠心、勇気、誇りは現代においても何ら色褪せることなく非常に大事なこと。このようなお祭りにお声を掛けて頂き、心より嬉しく思う。赤穂義士所縁の地で皆さまにお目にかかれるのを楽しみにしています」とコメントしている。
 パレードは10時から15時まで。赤穂城跡大手門前からお城通りを北上して「いきつぎ広場」までの約600メートルのコースを大名行列や忠臣蔵の名場面を演じる山車、討ち入り装束に身を包んだ四十七士の義士行列などが行進する。市中には露店ブースが軒を連ね、忠臣蔵ゆかりの市町や近隣市町の特産品が集合する物産市も開催される。
 赤穂義士祭を主催する奉賛会は、パレードをゆっくりと観覧できる有料観覧席を発売中。1席2千円(1人2席まで)で130席限定。市公式ホームページのWEBフォームから10月31日までに申し込む。問い合わせは奉賛会(電話0791-43-6839)。

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