第1回 五輪書に「播磨生まれ」

武蔵の生誕地は何処?「美作説」と「播磨説」で長らく論争が続いています。何しろ四百年前のことですから、謎に包まれた部分が多いのは仕方がないことです。ただ、二刀流の剣聖宮本武蔵が播磨に生まれたとする、確かな手がかりが昭和三十年代から播磨の地で相次いで発見されました。
武蔵は晩年、「兵法の道、二天一流と号し数年鍛錬のこと、初めて書き顕はさんと思ふ」という書き出しに始まる、最後の著書「五輪書」の執筆にかかります。
「時に、寛永二十年(一六四三)十月上旬の頃、九州肥後の地、岩殿山に上り、天を拝し、観音を礼し、仏前にむかひ、生国播磨の武士新免武蔵藤原玄信年つもりて六十。
われ若年のむかしより、兵法の道に心をかけ、十三歳にして初めて勝負をなす、その相手新当流の有馬喜兵衛といふ、兵法者に打かち、十六歳にして、但馬国秋山といふ、兵法者に打勝ち、二十一歳にして、都に上り天下の兵法者に逢ひて数度の勝負を決すといへども、勝利を得ずといふ事なし」
生涯で六十度におよぶ決闘、試合で負け知らずの剣聖、宮本武蔵。小説や講談などの素材としては格好の物語で、史実と伝承、吉川英治ほかによる小説などの話がごっちゃになって、武蔵物語は語り継がれています。〈つづく〉

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