納期遅れが当たり前だった時代は遠い昔、播磨のモノづくりを支える町工場
県内中小企業の経営革新や新製品・新サービス開発を応援する公益財団法人ひょうご産業活性化センターから「成長期待企業」と認証されている姫路市大津区の金属加工「江渕工業所」。播磨のモノづくりを支える町工場の2代目、江渕修社長が日々の奮闘ぶりを語った。
ステンレスと鉄を組み合わせた長さ6メートルの大型部品
「成長期待企業」とは?
業績や雇用の面でまだまだ成長できそうな元気のある企業だとのお墨付き。取引金融機関の斡旋でエントリーしたのだが、審査員には技術力を高く評価していただいたということで喜んでいる。
業種が金属加工といっても幅広い。主な内容は?
金属を切断、曲げ、溶接する技術を駆使して様々な機械の部品を作るのが仕事。各種メーカーから「こんなものを作れないか」と渡された設計図を元に、何もないところから製品を作って納める。ほとんどが一品ごとの受注生産だ。
江渕工業所ならではの製品は?
大半が見えない部分の仕事なので説明が難しいが、最近は鉄道車両やエレベーターの部品の受注が多い。目に見える部分の製品では、電車の先頭車両に取り付ける拝障装置(スカート)がある。ほかにも、これから導入される新型新幹線E8系の部品も作らせてもらうことになった。