木箱の新しい可能性を探る ショーワパッケージが姫路駅北にショールーム

経済・企業

 幕の内駅弁の元祖「まねき食品」(姫路市北条、竹田典高社長)の子会社「ショーワパッケージ」が、姫路駅から徒歩5分の同市北条口でショールームを兼ねた新社屋をオープンした。
 同社はまねきの弁当容器製造部門が原点。同市飾東町の工場で情趣ある経木の輪っぱや折り箱作りを手掛け、他社へも卸売していくため1944年に別会社化された。
 業績は関西を商圏の軸に据えてきたこともあって長らく頭打ちの状態が続いていたが、企画開発力に磨きをかけて約5年前に関東へ本格進出したことで急展開。焼き印や印刷を施して小ロットからオーダーメイドできる小回りの良さに加え、自然由来の材料を使うことによるSDGsへの貢献度が評価され、首都圏の高級洋菓子店やラグジュアリーホテルといった新規取引先を次々と獲得、売上を伸ばしている。
 新社屋は業容をさらに拡大するための一手として整備した。ショールームには築100年超という白壁造の蔵をリノベーション。容器の品質を直に感じてもらおうと、実際に採用されている商品を多数陳列する。事務棟には、食品を容器に入れて見栄えを確認したり、写真撮影できるキッチンスタジオ、その場で試作しながら遠隔商談できるオンライン会議室などを備えている。オリジナルパッケージは1個から販売対応する。
 また、まねき直営料理店「竹善」(建物老朽化で今夏閉店)の若手料理長が腕を振るう「日本料理たち花」も隣接して開設。昼6500円、夜1万3千円のおまかせ料理を提供するほか、同社の容器に入れた弁当も販売していく(日曜定休)。
 竹田社長は「商社や購買担当に向けた従来型の商いから脱却し、ここを拠点にデザイナーやシェフに訴求していく。我々も刺激を受けて、まねきの弁当開発につなげていきたい」と話している。
 ショールーム電話079-226-1185、たち花電話079-282-6046。

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