【姫路市】「姫路文化賞」決定  米朝師研究・小澤紘司さん  虎党の俳人・中村正行さん  

文化・歴史

 播磨地域を拠点に活動する文化人・団体の相互交流を支援する「姫路地方文化団体連合協議会」(姫路文連、小坂学会長)が選ぶ「姫路文化賞」と「文化功労賞」など今年度の各賞受賞者が決まった。
 文化賞は、隠れた業績を持つ個人や長年にわたって活動を続ける団体に贈るもので、59回目となる今年度は古典芸能・桂米朝研究の小澤紘司さん(78)と俳句の中村正行さん(62)が選ばれた。

 小澤さんは姫路市在住。古典芸能研究部に所属していた大学時代、同市出身の落語家、桂米朝師に手紙を送ったことがきっかけで楽屋や自宅に出入りを許されるようになり、その後50年以上にわたって親交を深めた。米朝家にあった膨大な資料の整理を続ける中、米朝師自筆の新作落語「犬のくやみ」の草稿を発見、今年5月に大阪天満宮の「繁昌亭」で初演したことが話題になった。現在は、米朝師の没後10年・生誕100年の特別展の準備など、落語の魅力を次世代に繋ぐ活動を進めている。
 同じく同市在住の中村さんは、2005年に句会「亜流里」を設立。14年には東日本大震災で被災した子どもたちの心の復興を願い、南三陸町や石巻市で出前授業を実施した。また地元小中学校で出前授業を毎年行うなど、姫路の俳句文化高揚にも大きく貢献。今年は岡山県津山市主催の西東三鬼賞で大賞を受賞した。熱狂的な阪神タイガースファンで、「猛虎」の俳号を持つ。
 文化功労賞は、ため池の自然環境観察調査を行う高校教諭、久後地平さん(65)(神河町)と、野鳥観察活動家の三木敏史さん(81)(太子町)が選ばれた。

 久後さんは生物相に基づく河川の水質評価を長年続けており、生徒たちとまとめた研究成果はこれまで「Newton」はじめ、数々の科学雑誌に掲載されている。また、地元小中学校での水生昆虫の観察実習にも力を入れており、子どもたちに自然の魅力と大切さを伝えている。
 三木さんは1963年に西播愛鳥会を立ち上げた。48歳で胃がんを患った経験から「生」を強く意識するようになり、「鳥が暮らせる自然環境」は「人が地球の一員として暮らせる地球環境」に繋がるという気付きを得、より一層野鳥観察に力を入れ始める。特にシギ・チドリ類の専門的な調査は25年にも及び、今夏に2冊目となるセイタカシギの繁殖記録写真集を共同刊行した。ほかにも、子どもたちへの環境学習授業や市民参加型の野鳥観察会「トリミル会」を開くなど、自然の素晴らしさや自然環境を守る大切さを伝えている。鳥友から「トリミキさん」の愛称で親しまれる。
 このほか、特別賞に日韓文化交流の「はりまハングル研究会」、将来性ある活動を応援する黒川録朗賞にオイルパステル画の衣畑秀樹さん(58)と短歌の西橋美保さん(60)、音楽・ピアノの丸山聡美さん(53)、私設美術館「Gallery Land’s End(坂本直義代表)が受賞した。
 授賞式は12月3日11時半から高砂市阿弥陀町の鹿島殿で行う。

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