世界的に活躍する書家、金澤翔子さんの展覧会「書家・金澤翔子展ー令和の近作と平成の代表作ー」が、書写山麓にある姫路市書写の里・美術工芸館で1月6日から開かれる。
金澤さんは1985年生まれの38歳。生まれてすぐにダウン症と診断され、5歳から書家の母に師事して書を始める。14歳の時、「翔子が20歳になったら個展を開こう」と話していた父が急逝。遺志を継いだ母が「生涯に一度だけ最高の個展をしよう」と金澤さんが20歳の時に初個展を企画した。銀座で開催した初めての個展は大きな評判を呼んで大成功に。以来、伊勢神宮や東大寺など神社仏閣での奉納揮毫や個展、共生社会の実現に向けた活動など、活躍は多岐にわたる。
今展では、「書に親しむ人にも、初めて触れる人にも書を届けたい」との思いを込め、代表作「共に生きる」など純粋無垢な魂から生み出される約40点の大作を展示する。来年4月7日まで。
開館時間は10時〜17時(入館は16時半まで)で、一般310円、大学・高校生210円、中学・小学生50円。期間中、解説会や紙すき体験、料紙工芸教室などのイベントも行われる。詳細は公式HP(https://www.city.himeji.lg.jp/kougei/)。