AI搭載「シニアカー」「魚用給餌機」を開発 一歩先行く技術力の福伸電機 兵庫・福崎町

障害物以外に溝や穴も検知するポルカー

 兵庫県神崎郡に、ユニークな製品で注目されている会社がある。電気機器メーカー「福伸電機」(本社:神崎郡福崎町)だ。特にシニアカー「ポルカー」と「自動給餌機」の2つにはAIが搭載されており、その技術力が関心を集める。
 「ポルカー」は、高齢者や足の不自由な人が免許なしで乗れる1人用電動カート。自動車同様に衝突防止機能が付いているのは競合他社製と同じだが、同社のポルカーは、単に接近センサーで障害物を感知して停止するだけではない。車体前部のステレオカメラが進路上にある異状の形体や距離を測定し、学習機能を備えたAIが歩行者や自転車、側溝、穴などを検知。危険だと判断すると、音と光で警告するとともに自動で停止し、衝突や落下を未然に防いでくれるのだ。

福崎町の人気キャラ「河童のガジロウ」がポルカーに乗っている写真が郵便切手にもなっている

 免許不要であるがゆえに、乗る人の身体能力までチェックできない電動カートには必須の機能だろう。近い将来には、坂道の多い場所での移動や近距離の小荷物運搬などを想定し、レンタサイクルのように高齢者のみならず誰もが気軽に使えるサブスクサービスとしてビジネス展開していきたいとのこと。

魚の食欲に応じてえさやりできる自動給餌機

 一方の自動給餌機は、魚類養殖場向けに開発された製品。ひと昔前の装置は魚の食欲と無関係に放出する定時給餌式だったため、不経済なうえ、海洋汚染の一因にもなっていたが、同社の新開発機はセンサーの付いた放出口を魚がつつくことでえさが出るように工夫し、食欲に応じたえさやりができるようになっているのが特徴だ。また、魚のようすをスマホやパソコンのカメラ映像で確認しながら遠隔操作することもできる。
 さらに、撮影した画像や各種データをAIで分析することで、魚種や時期に応じた最適なえさやりを行えるようになった。世界的にブームとなっている錦鯉の養殖場にも使われるようになり、この分野での同社の市場占有率は今や90パーセントにもなるという。
 自動車部品や住宅設備などの受託開発で培った技術力を発展させ、一歩先を行く独自製品を生み出す「福伸電機」。今度はどのようなユニーク製品を世に放つのか、大きな期待が寄せられている。

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