【姫路市】「れきはく」装い新たに 開館40周年で記念特別展も

文化・歴史

 大規模改修工事のため2021年9月から休館していた兵庫県立歴史博物館(姫路市本町)が、このほどリニューアルオープンした。
 同館は、1981年の神戸ポートアイランド博覧会で県が出展したパビリオン「兵庫縣館」を引き継ぐ形で2年後の4月、特別史跡・姫路城跡内の現在地で開設された。誘致にあたっては、姫路市民による署名活動が活発に行われた経緯がある。
 過去に2度のリニューアルを行うも施設の老朽化が目立ってきたことから、今回の改修では耐震化や照明のLED化のほか、新たにライトアップ設備や「城見ラウンジ」などを整備。フリーWi-Fiを完備し、案内サインと導線も見直した。2019年に来館者400万人を達成しているが、ユニバーサルミュージアム(誰もが楽しめる博物館)を取り入れた博物館としての再スタートで、今度は500万人を目指す。
 今年は開館40周年の節目となることから、記念の特別展「HISTORY OF MUSEUM─れきはくの〝これまで〟と〝これから〟─」も開催(〜6月18日)。
 40年間の軌跡を当時の資料や写真で辿るとともに、約28万点の館蔵資料から選りすぐった名品や珍品を紹介。ほかにも過去の展覧会を振り返る展示や、まるでおばけ屋敷に迷い込んだかのような妖怪コーナー、レプリカや触図で学ぶハンズオン展示なども行っている。
 期間内は、怪談蒐集家の木原浩勝氏講演会(5月20日14時~、事前申込制)、ワークショップ「オリジナルミニ鯱瓦をつくろう!」(6月3日14時~、視覚障がい者対象で事前申込制)、展覧会みどころガイド(6月3日11時~)、館長トークショー「特別展『人間国宝・桂米朝とその時代』開催秘話」(6月10日14時~、事前申込制)なども催される。
 同館学芸員は「前身にあたる兵庫縣館の資料や建設構想時のジオラマなど、貴重な資料を紹介しているので、この機会にぜひ足を運んでほしい」と話している。
 10時~17時(入館は16時半まで)。月曜休館。大人1千円、大学生700円、高校生以下無料。電話079・288・9011。

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