コンベンションを誘致すると姫路の経済が潤う

コラム


姫路市の新しい文化コンベンションセンター「アクリエひめじ」

姫路観光コンベンションビューローには3つの事業がある。まず、観光誘致と観光支援の事業。国内外から姫路へ観光に来てもらうためにはPR活動が欠かせない。来られた観光客のために観光案内所も運営している。

次がフィルムコミッションの事業。姫路を題材、あるいはロケ地としたテレビ番組や映画を撮影してもらうためのPR活動や、来られた撮影隊の受入れ、撮影場所の調整などである。有名どころではトム・クルーズの「ラストサムライ」と岡田准一の「関ケ原」が書写山圓教寺で撮影され、我々もお手伝いした。

最後が、コンベンションの事業。コンベンションとは〝大規模な集まり〟という意味で、大学や病院の先生たちが集まって研究発表する場、つまり「学会」が代表例。これを姫路で開催してもらうための誘致活動が仕事というわけだ。

なぜ、コンベンション誘致に注力するのか? それは経済効果が見過ごせないからである。開催地には全国、世界中から沢山の先生が来訪する。コンベンションと一口に言っても数十人単位から数千人規模と千差万別なのだが、スケールが大きくなるほど開催地の売上が増える。例えば2千人の学会が開催され、彼らがホテルに泊まって飲食し、お土産を購入するなどして1人5万円使えば、ご当地に1億円のお金が落ちることに。だから、どの都市も開催地に選ばれたいと願っているのだ。

だが、開催地に選ばれるためには会場となる施設が必要。当然、都市が備える施設の収容人数で誘致できる規模が決まってくる。姫路市は「アクリエひめじ」という大きな施設を作った。いよいよ今年9月1日に開館する。大スケールのコンベンションを誘致し、姫路経済を大いに活性化させていきたい。
(文・姫路観光コンベンションビューロー 小寺信博)

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