姫路東消防署を新築移転 アクリエ北で4年後に稼働

社会・行政

老朽化のため移転新築する姫路市の東消防署

 姫路市は、姫路城の東正面にある姫路東消防署を約1・5㌔南のアクリエひめじ北側市有地に移転新築する方針を決めた。
 築47年経過による老朽化で近年は応急的な修繕工事が続いており、将来的にも新築がベストと判断した。ただし、特別史跡指定区域内の現在地での建替が困難なため、思い切って移転することにした。これにより、城内への救急出動にかかる時間は現行の2分から3分50秒に延びるが、「到着が遅れるという程ではない。逆にアクリエ周辺の大規模公共施設のカバーを視野に入れた」と説明している。新庁舎は現庁舎と同等の延べ約2千平方㍍で、緊急車両は現体制と同じ8台を維持する。
 2025年度着工、26年度下期の供用開始を目指す。総事業費は約23億円。
 今年度中に移転先周辺の自治会を対象に住民説明会を開く予定。
 現庁舎北側の野里地区の消防力が低下する分は、約1・7㌔北にある増位出張所の署員、設備を増強する考え。
 また、東消防署の移転に伴い、同署の建物内にある中央支所も移転する。移転先はイーグレひめじや大規模改修を控える保健所など、周辺施設内で検討するという。

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