【加西市】12年振りに市長交代、三つ巴制し高橋氏が初当選

政治・選挙

当 8,021 高橋 晴彦  無新
  6,605 深田 真史  無新
  5,235 河尻  悟  無新

 無所属新人同士の三つ巴となった加西市長選挙は5月21日に投開票され、元市教育長の高橋晴彦氏(65)=自民推薦が初当選した。投票率は57・41%で、前回2019年を5・27㌽下回った。
 高橋氏は昨年11月、「偏ったリーダーシップで職員の士気が下がっている」と3期目の現・西村和平市政を批判する形で立候補を表明。自民党の地元選出国会議員、県会議員とともに街頭に立って「国・県・市の3本の矢で課題解決する」と訴え続け、出身地である市街地の北条町を中心に支持を積み上げていった。
 一方の西村氏は年末に勇退を表明。これを受けて立つことを決めた副市長の河尻悟氏(47)を全面支援した。
 河尻氏は元新聞記者で、加西支局長を務めた縁で副市長に抜擢されていた。子育て支援拡充など西村市政の継承を訴え、明石市の泉房穂前市長からも応援を受けたが、地方特有の閉鎖的な土壌ゆえか、市外出身のハンディを乗り越えられず、結果は最下位での落選となった。
 3人目の候補として名乗りを上げた元市議の深田真史氏(38)は西村市政批判の急先鋒。市政転換を掲げて市立加西病院の新築計画見直しや大胆な小中学校統合を唱えたが、出遅れが響き、もうひと伸び足りなかった。
 当選を決めた高橋氏の任期は6月17日から。「医師確保や学校統合など課題山積で重圧を感じるが、喫緊に取り組んでいく」と話している。
 高橋氏は県立北条高校、大阪大基礎工学部を卒業して同市役所入庁。加西病院総務課長、市総務部長などを経て、教育長を2015年から1期務めた。

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