2021年に99歳で亡くなった作家、瀬戸内寂聴さんのドキュメンタリー映画「瀬戸内寂聴 99年生きて思うこと」が12月17日(10時〜、14時〜、18時〜)、宍粟市山崎町の山崎文化会館で上映される。映画監督の中村裕氏が17年にわたって寂聴さんに密着し、撮影し続けた記録映画。
寂聴さんは、駆け落ちや不倫など自らの体験を私小説の形で次々と発表し、世間にバッシングされながらも作家として不動の地位を確立、死の直前まで新聞や雑誌の連載を続けた。
また、51歳で出家。自身が過ごした京都・嵯峨野の寂庵で自らの体験を交えた法話を説き、全国から押し寄せた多くの悩める人々に生きる勇気を与えた。
劇中には「生きるということは、死ぬ日まで自分の可能性をあきらめず、与えられた才能や日々の仕事に努力しつづけることです」や「生きることは愛すること」など、彼女ならではの金言の数々が散りばめられ、生涯現役であり続けた人生から「いかに生き、老いていけばいいのか」を考えさせてくれる人間味溢れるドキュメンタリーとなっている。
全席指定で大人800円、高校生以下500円。チケットは友の会会員が10月15日〜、一般が同月21日のいずれも10時から同文化会館窓口で発売(電話受付は各発売日の13時〜)。問い合わせは同文化会館(電話0790-62-5300)。