野外に設置した巨大な将棋盤を戦場に、プロ棋士が甲冑や陣羽織など戦国衣装をまとった人間の駒を指揮して勝敗を競う人間将棋が11月1、2日、姫路城三の丸広場(雨天の場合はアクリエひめじ展示場)で催される。
太閤秀吉が関白秀次を相手に、小姓や腰元たちを駒として将棋の野試合を楽しんだという故事にならったゲームで、将棋駒の生産量日本一の山形県天童市で約70年前に始まった。将棋は相手から取った駒を自らの駒として使うことから、姫路では地元生まれの戦国武将・黒田官兵衛が大事にした「人は殺さずに活かすべき」との哲学に通じるとされている。
1日に武富礼衣女流二段と北村桂香女流二段、2日に佐藤天彦九段と山崎隆之九段が人間将棋で対局するほか、1日には将棋アマチュア二段の免状を持つお笑いコンビ「空気階段」の鈴木もぐらさんと今春にプロ昇格した姫路西高2年の炭崎俊毅四段、2日には王将がどの駒か分からない変則形式の「影武者将棋」で狩山幹生五段と船江恒平七段が対局する。両日ともプロ棋士によるトークショー(10時15分~)や詰将棋クイズ(10時~13時)、自由対局(10時~14時)といったお楽しみイベントも催される。
また、11月15、16日には市長杯子ども将棋大会も開催。中学生以下の級位者、有段者の参加を募集している。人間将棋公式ホームページから同7日までに申し込む。姫路市観光コンベンション室(電話079-221-1520)。<2025/10/30>





