松岡五兄弟の2人、日本民俗学の父・柳田國男とその兄で国文学者・井上通泰の偉業を偲ぶ「山桃忌」が、出身地・福崎町のエルデホール(同町福田)で8月2日から2日間、開催される。
2日13時からの式典に続き、地元高校生によるギターとマンドリン演奏でオープニング。13時40分からは柳田國男・松岡家記念館顧問で東京学芸大の石井正己名誉教授が、「柳田國男が語る故郷・福崎」、作家で詩人の池澤夏樹さんが「『海上の道』を読みなおす─地理的なロマンティシズム」を演題に講演する。続いて石井氏をコーディネーターに、東京大の佐藤健二特任教授、慶應義塾大の志村真幸准教授、小泉八雲記念館館長の小泉凡氏が「知の巨人と故郷 柳田國男・南方熊楠・小泉八雲」をテーマにパネル討議する。参加無料、要予約で先着150人。メール(santouki@town.fukusaki.lg.jp)、FAX(0790-22-0630)などで申し込む。後日、オンライン配信も行う。
また同日18時~21時は、國男が生まれ育った辻川区で「民俗学の夕べ」を催し、各種演芸、鬼太鼓、餅まきを実施。同町特産のもちむぎを使用したメニューが人気のレストラン「もちむぎのやかた」も延長営業する(19時オーダーストップ)。
3日は「ひょうご民俗芸能祭」。13時から石井氏がひょうごの民俗芸能について解説した後、地元団体による福崎音頭や和太鼓演奏ほか、人形浄瑠璃や獅子舞などの民俗芸能を披露する。参加無料で予約不要。町教委社会教育課(電話0790-22-0560)。<2025/07/26>