姫路市で戦後復興の象徴として続き、75回目を数える「姫路お城まつり」が5月16日から18日までの3日間、姫路城周辺で開催される。今年のキャッチフレーズは330人の応募の中から選ばれた「白鷺の 城に未来の 風光る」。
初日は姫路城三の丸広場で薪能。能楽を親子で学ぶ小中学生の発表会が17時からあり、18時から能奉行に扮した薪能奉賛会の髙石佳知会長が舞台改めの儀を行って開演。観世流能「松風」、大蔵流狂言「文山立」が続いた後に篝火台を点火する「火入式」を行い、観世流能「舎利」でクライマックスを迎える。日本の伝統芸能を初心者や外国人にも楽しんでもらえるよう、能楽鑑賞用の字幕システム「能サポ」を多言語で運用。対応アプリをスマートフォンなどにインストールすれば簡単に使えるようにする。
さらに75回の節目を祝い、イーグレひめじ地下1階で薪能展も催行(18日まで)。過去の舞台写真や奉賛会会員が作成した能面、能場面の絵画、能楽師・江崎欽次朗さんの衣装などを展示している。観覧無料。
2日目17日は大手前通りと大手前公園でパレードやステージイベント。15時40分からの姫路大名行列では、時代考証に基づいて制作した当時の衣装や調度品を用いて行列を再現、元プロ野球選手の糸井嘉男さんが殿様役で凜々しい姿を見せる。大手前通り沿道には車いすとベビーカーの利用者が安全にパレードを見物できる「ハートフルエリア」を設置する。
続いて姫路お城のアンバサダーによる千姫輿入れ行列の後、17時から始まる最後の総踊りでも糸井さんが輪に加わるほか、タレントの鈴木奈々さんも登場、和太鼓のリズムに合わせて会場を盛り上げる。市民の当日参加は17時まで家老屋敷跡公園のテントで受け付ける。
また、この日は東京ディズニーシーで人気のクマのキャラクター「ダッフィー」の登場20周年を記念した特別仕様バス「ダッフィーバス」の来姫が決定。城見台公園で10時~16時に展示し、ふわふわの車体に触れたり写真撮影して楽しめるようになるという。

ダッフィーバス(ⒸDisney)
最終日は、三の丸広場でスポンジの刀で戦う「チャンバラ合戦」や段ボールで刀を作る工作教室などのキッズイベント、大手前公園で迫力の「ひめじ良さ恋まつり」が展開される。13時からはシロトピア記念公園の野外ステージでサウンドフェスティバルも行われる。<2025/05/14>