福崎町は、妖怪オブジェを集めた辻川山公園(同町西田原)で観光客を驚かせてきた河童のガジロウをリニューアルするため、ふるさと納税の仕組みを活用、「ガジロウ再生プロジェクト」と銘打って資金を広く募っている。
河童のガジロウは2014年、同公園の池の中に設置された。日中15分おきにボコボコと大きな泡を立てながらグロテスクな姿を現し、人気を博してきた。しかし、池の水が駆体に与える影響は大きく、最近は赤黒い皮膚の表面にヒビ割れが生じている上、髪の毛も縮れて薄くなってしまっている。この現状を憂いた町職員らが「このままでは皮膚が剥がれ落ちた姿で飛び出すという残酷な光景を観光客にお見せすることになる」と一念発起してガジロウを新しく作り替えることにしたもの。

著しく劣化してきた河童のガジロウ
寄附の目標額は170万円。9月末まで、ふる納サイト「ふるさとチョイス」で1千円から受け付けており、2千円の寄付者にはガジロウが直筆のお礼ハガキを送るという。新しいガジロウは12月下旬にお目見えする。<2025/09/03>