姫路経営者協会はこのほど、岡田兼明会長と伊藤惠介専務理事らがベトナムに渡り、ハノイ市にあるトゥイロイ大学と就職に関する連携で覚書を交わした。同大は日本の個別の企業や大学と技術者育成や就職などで協定を結んでいるが、経済団体と締結するのは今回が初めて。
同協会は企業の喫緊の課題である人材確保難を解消しようと、理系分野で高度な専門知識や技能を持ち、日常生活に困らない程度の日本語理解力がある「高度外国人材」と会員企業とのマッチング事業を企画しており、連携はそのための準備。2026年2〜5月に現地で同大卒業生と会員企業との面接会を計画している。
調印式には同大からの応用技術・産学連携研究所のドアン・イエン・テー所長をはじめ教員と学生約30人が出席し、双方の事業計画や研究内容などを発表。テー所長は「卒業生が播磨地域に就職し、日本とをつなぐ架け橋になってほしい」、岡田会長は「播磨のものづくり企業は理系分野に強いベトナム人学生との出会いを心待ちにしている。双方の発展を望む」などと挨拶した。<2025/09/29>