万博イヤーは日経平均株価が5万円を超えて過去最高値を更新、地元でも姫路城が2つの世界遺産城と姉妹提携し、東洋大姫路高が甲子園春夏連続出場するなど明るい話題に事欠かない一年だった。
来年は「丙午」。午は飛躍の象徴で、丙午は変化の年という。2026年が希望に満ちた年となることを願い、初詣スポットを恒例の新春イベントとともに紹介─。
初詣スポット
❖播磨国総社(姫路市総社本町)
毎年多くの人が参拝する播磨総鎮守の杜。大晦日16時から師走大祓式と輪ぬけ神事。年明け0時に初太鼓が鳴り響き、9時から歳旦祭。3日8時半からは元始祭が行われ、正月三が日を通して新春特別祈禱も受け付ける。参道には多くの露店が軒を連ねる。
また、14日から16日は初ゑびす祭。14日11時から宝恵駕籠行列も行われ、福娘が宝恵駕籠に揺られながら姫路駅周辺を回って福を届ける。
❖圓教寺(同市書写)
大晦日23時45分から「慈悲(こころ)の鐘」で除夜の鐘つき。先着108人に認定書が配布され、記念品の授与も行われる。年が明けた0時からは、摩尼殿で大樹玄承住職が新年への希望を込めて漢字一文字を揮毫する「新春夢の書」。また正月三が日は、摩尼殿内不動尊前で招福延寿を願う新春祈願護摩供(元日0時〜・14時〜、2・3日10時〜・14時〜)が行われる。拝観志納金中学生以上500円、小学生300円、未就学児無料。
大晦日の書写山ロープウェイは、上りが21〜24時、下りは21〜26時まで運行。元日は5時半から17時まで。往復運賃大人1,200円、小人600円。山上の展望デッキからは初日の出とともに、姫路市街地や瀬戸内海を一望できる。
❖魚吹八幡神社(同市網干区宮内)
新しい年の始まりとともに大太鼓が鳴り響き、1年間の無病息災を祈願する新年祭が行われる。新年の鐘をついた先着108人に開運の破魔矢を配布するほか、小学生たちが棒で板を豪快に突き割る伝統の「千本突き」や豪華賞品が当たる福みくじ(1〜3日)、お神酒の振る舞いも行われる。
❖弥勒寺(同市夢前町寺)
大晦日23時45分から甘酒の接待と除夜の鐘つきが行われ、先着108人に干支塗り箸の進呈。正月三が日は国重要文化財の本堂と本尊弥勒三尊などを一般公開するほか、新春特別祈祷やハズレくじなしの福引きも行われる。境内には高さ20センチの布袋さんを持ち上げ、願いをはかる「おもかるほていさん」や撫で石、日本一の大きさを誇る布袋石像もあり、参拝客を楽しませてくれる。
❖安志加茂神社(同市安富町安志)
安志稲荷神社として親しまれているが、もとは京都上賀茂神社の荘園鎮守として建立された由緒ある神社。元旦0時から太鼓の合図で歳旦祭。稲穂を1反分使用し、およそ半世紀前から地元の人らで作り続けられている恒例の大干支(午)親子2基が名物。親馬は参道入口に、子馬は境内に設置され、3月末まで飾られる。
❖大石神社(赤穂市上仮屋)
大晦日夜から元旦にかけ、境内で赤穂剣道連盟による年越し稽古の披露。元旦0時、ご祭神赤穂四十七士に因む大太鼓四十七士報鼓に始まり、初詣客先着1千人に干支の盃を配布。9時から歳旦祭。3日9時から元始祭。
また、10日10時から十日戎。15日6時半からは無病息災を祈るとんど祭が行われ、拝殿前で紅白の福餅が配られる。正月特別干支ご朱印(1,200円)の領布もある。
❖伊和神社(宍粟市一宮町)
播磨国一の宮として有名な神社で、遠方からの参拝客も多い。年明けと同時に初太鼓。元日8時から歳旦祭。大木に囲まれた参道には露店も出る。
❖日岡神社(加古川市加古川町大野)
来年の干支、午歳にちなみ、8匹の馬が楽しそうに正月を過ごす様子を描いた特大絵馬が境内に設置される。大晦日16時から大祓式、元旦0時の開門と同時に歳旦祭、3日12時からは元始祭が行われる。露店の出店や新年限定のご朱印もある。
15日10時からのえびす祭では先着300人に福銭を配り、13時からとんどに点火、15時から先着300人に餅を配る。
❖鶴林寺(加古川市加古川町北在家)
大晦日22時半に開門。先着300人に、和牛と野菜を酒粕と味噌のスープで煮込んだ地元グルメ「恵幸川(えこがわ)鍋」の振る舞い。除夜の鐘のつき始めは23時頃から(要整理券)。元旦0時から本堂にて年頭の法要、2時頃に一旦閉門し、元日7時に開門する。1〜3日12時から15時まで学業成就や厄除け祈願の特別祈祷(一願5千円)を受け付け。大晦日と元日は入山無料。
新春イベント
❖姫路城(姫路市本町)
大晦日日没から元日6時までライトアップ。年末年始の開城は9時から17時(入城は16時まで、混雑状況により開城時間が早まる場合あり)。城の登閣口にはジャンボ門松2基を設置する。大人1千円、小中高生300円。
❖好古園(同市本町)
1月13日まで創作門松や生け花の展示。元日9時から入園者先着500人に「好古園暦」のプレゼント。18歳以上310円、小中高生150円。
❖市立動物園(同)
29日〜元日は休園。2、3日、各日9時から先着350人に干支(午)の根付を進呈(5歳未満を除く)。大人250円、子ども50円。
❖市立手柄山温室植物園(同市手柄)
29日〜2日は休園。3、4日、各日先着100人にプリムラの苗のプレゼント。大人250円、子ども100円。
❖赤穂海浜公園(赤穂市御崎)
2〜4日、11日に「お正月タテホわくわくフェスタ」。2日に甘酒の振る舞い(無くなり次第終了)があるほか、2〜4日はあられプレゼント(先着100人)や14時から小学生以下限定の餅まき大会、11日は13時〜15時の間で開始時刻はお楽しみの「小学生以下限定おかしまき大会」を実施する。
❖たつの市内各所
元日7時頃から市内各所で元旦登山を実施。龍野地区は野見宿禰展望台、的場山、愛宕山、新宮地区は新田山。集合場所や時間は各場所で異なる。詳細は龍野体育館(電話0791-63-2261)か新宮スポーツセンター(電話0791-75-1792)。
❖御津自然観察公園(同市御津町黒崎)
「世界の梅公園」と呼ばれ、315品種の梅が咲き誇ることで有名。元日6時〜8時、特別に公園を開園し、初日の出を鑑賞する。
❖東光寺(加西市上万願寺町)
室町時代から続く国の重要無形民俗文化財「田遊び・鬼会」が8日19時から。「田遊び」では福太郎、福次郎、田主が種まきから収穫までの農作業のしぐさを奉納し、五穀豊穣を祈願。続く「鬼会」では、赤鬼と青鬼がお堂内を激しく暴れまわり悪霊や災難を追い払う。両鬼の退場後は、厄除けになると同時に田に挿すことで稲の虫除けになると伝わる13個の「鬼の花」をめぐり、参拝客が殺到する。





