姫路市が拠点の女子サッカークラブ「ASハリマアルビオン」は、兵庫県とスポーツ振興を通じた地域活性化を目指す包括連携協定を締結した。
アルビオンはなでしこリーグ一部所属で、選手全員が昼間はチームの応援企業で勤務し、夜間に練習に励んで週末に転戦する地元密着チームとして市民に認知されている。
協定は、アルビオンの選手をロールモデルに、働きながら競技を続けるアスリートのためのデュアルキャリア(個人と選手の二重の人生)や引退後のセカンドキャリアをサポートする仕組みづくりのほか、アスリートの移住・定住の促進、障害者への支援などに連携して取り組む内容を盛り込んでいる。
県庁で行われた締結式では、アルビオンの岸田直美社長が「デュアルキャリアというクラブの在り方が地域の大きな財産となり、地元の自慢になるよう努力する」、菅野将晃監督が「地域に支えられるクラブの手本となってスポーツの振興に貢献したい」と抱負。
齋藤元彦知事は「スポーツと仕事の両立、選手のセカンドキャリアに不安のない環境を作っていることが素晴らしい。これから兵庫のモデルになるような取り組みを一緒になって広げていきたい」と述べた。