地域の企業、家庭の要望に応えながら高齢者の働く場と生きがいづくりに取り組む「姫路市シルバー人材センター」が創立50周年を迎え、11月16日、アクリエひめじで記念式典を開いた。
同センターは1975年、財団法人姫路市高年者働くしあわせの会として会員数452人で発足。1984年に財団法人から社団法人に組織変更して現在の名称に改称、創立10年目に年間契約金額1億円を突破した。姫路城シルバー観光ガイド事業は1988年にスタートし、今も人気。2006年に姫路市が周辺4町と合併した際には旧町のシルバー人材センターと統合し、業務対象エリアを拡大した。2012年に組織形態をより公益性の高い公益社団法人に移行し、事務局は現在、同市下寺町の姫路商工会議所新館に置いている。
事業概況は、2024年度末会員数が約2100人となって長年の減少傾向から増加に転じ、契約件数約1万5千件、契約金額13億3200万円と県内有数の規模に成長。
業務も、草刈り・剪定・清掃、家事援助、子育て支援といった定番サービスのほか、高齢者向けのパソコン相談サービスや相手の心に寄り添って悩みを聞く傾聴サービスといった新事業を展開。生産年齢者を側面支援する社会インフラとして欠かせない存在になっている。
また、業務に関わる安全講習やフレイル予防のための健康教室、料理教室、ボランティア活動、会員の親睦旅行、年に一度の姫路シルバーまつりなど業務以外の活動にも多彩に取り組んでいる。
式典ではこれらの歩みを映像で振り返ったほか、長年にわたって同センターの運営に協力してきた事業所に感謝状を贈呈。髙島隆三郎理事長は「これからも時代のニーズを捉えた新しい事業に積極的にチャレンジし、次の100周年に向けて進化を続けたい」と話した。<2025/11/30>





