姫路市と姫路観光コンベンションビューローは、姫路駅から姫路城にかけてのエリアで今年も冬の城下を彩る夜間イベントを複合開催する。
主事業は、2023年から始まった「Himeji大手前通りイルミネーション」。今年は大阪・関西万博の期間中もライトアップを継続してきたが、11月22日から照明デザインを上質な冬季仕様にバージョンアップしてメインストリートを華やかに彩る。期間は来年2月22日までの93日間で、点灯時間は17時から22時までを基本に、週末や祝日は深夜0時まで延長する。
電飾の監修は過去同様に世界的照明デザイナー石井幹子さん。明けるのが惜しいほどの美しい夜を意味する「あたら夜」をテーマに、約25万球のフルカラーLEDで姫路城の「彩雲ライトアップ」と連動した演出を用意する。
さらに、昨年好評だった「白鷺をイメージした駅前のフォトスポット」を再登場させるほか、大手前通りで店舗シャッターや壁面をキャンパスとしたフォトジェニックスポット、家老屋敷跡公園で提灯オブジェなどを設置するなど多彩な演出で温もりのある空間を創出する。
このほか、初日と23日、12月20、21日の4日間は大手前通りの国道2号から城南線までを歩行者天国化。同時に広い歩道でも賑わいを創出し、市民や観光客の回遊性向上や滞在時間延長を目指す。
初日には歩行者天国内で点灯セレモニーも実施する。「いい夫婦の日」にちなみ、手を繋いで来場した先着50組を対象に、両手一杯にヒマワリの束を抱えての記念撮影会を行う。式典の1時間前から姫路駅前で、花木卸売会社「JFT姫路生花」が提供する約2千本のバラを通行人に配布し、ムードを高める。
姫路城三の丸広場では同日から12月11日までの20日間、特別イベント「DANDELION PROJECT(ダンデライオン・プロジェクト)」を実施する。手がけるのはアートやデザイン、テクノロジーを融合した斬新な空間演出を世界中で展開するクリエイティブ集団「NAKED(ネイキッド)」。来場者が綿毛を吹くようなアクションで光を広げる仕掛けや、市内小学生と共創した〝平和の花〟が城内を包む特殊な演出、石垣を舞台にした映像マッピング、和傘を用いた幻想的なカフェラウンジ、夜空に伸びる祈りの光柱など、歴史的景観と現代アートが織りなす多彩な演出で来場者を楽しませる。
時間は17時45分から21時15分まで(最終入場は21時)。入場は有料で、18歳以上1千円。開幕前日まで公式ホームページのリンク先で前売券(900円)を販売している。高校生以下と障がい者手帳を持つ人(介護者1人を含む)は無料。

ほかにも、11月には現在開催中の「ひめじアートシーズン」の音楽やダンスなどのパフォーマンス、12月にはJR姫路駅の商業施設ピオレ姫路のクリスマスイベントと連動した行事を企画。同市はこれら「光のイベント」を、冬の夜の新たな風物詩として定着させる考え。<2025/10/28>





