担ぎ上げた3基の神輿を壊れるまでぶつけ合う荒業で知られる松原八幡神社(姫路市白浜町)の秋季例大祭「灘のけんか祭り」(10月14、15日)が約1カ月後に迫り、昨年の祭りで損傷した神輿の修復にかかるための神事「鑿入祭(のみいれさい)」が9月6日、神社拝殿で執り行われた。
今年、神輿を担ぐ7年周期の年番を務める中村地区の氏子が担当。同地区の男衆約70人が見守る中、同神社の亀山貴史宮司が修復作業の開始と無事の完成を祈る祝詞を奏上し、同地区の大工棟梁・河野孝彦さんが白木材に鑿を打ち入れる儀式を行った。
神事後には同地区総代の土師継士さんが挨拶。「当日は皆さんの力できれいな神輿合わせをしたい。充実した祭りにしよう」と呼びかけた。
修復された神輿は、10月1日朝に神社拝殿で行われる「奉据祭(ほうきょさい)」で披露される。